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2005年12月27日

建築不信の世情

 今年も残りあとわずかです。ところが、めでたい正月を尻目に我々建築の業界は不信感が蔓延しています。こまったものです。
 我々の事務所にだってクレームがないわけではありません。工場生産部品を現場で組み立てるだけのハウスメーカーの家ならいざ知らず、自然の生きている素材を現場で職人が手作りするというようなやり方をしていれば、ちょっとしたことがクレームの種を生み出します。何故そんなリスクを抱えてまでこのようなつくり方をするのか?それは、そのようにつくらないと実現しないものをつくっているからです。
 クレームを恐れて品質を限りなく一定にすることを追及すれば工場生産の工業化住宅になります。建物が自然環境に共生しながら上手に呼吸し、その中に住む人にやさしく健康な空間を提供する。このデリケートな質を担保するためにあえてリスクを取るのです。
 つくるのも人、住むのも人。だとすれば最後は信頼と誠意。これは絶対に放棄してはならない最後の砦になるのだと思います。

投稿者 ochiai2059 : 2005年12月27日 15:10

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