« 2006年01月 | メイン | 2006年03月 »
2006年02月21日
家づくり
どこからが木造建築か
住むならば木造の家にという人は年配者に限らず多くいます。しかし彼らの言う木造の家とはそもそもどんな建築を指しているのでしょうか。
一般に木造建築とは骨組みが木造である建築をいいます。骨組みが木であれば室内側に全く木の部分が現れていなくても木造建築というのです。反対に内装や外装にどんなに木が使われていても、構造が木でなければ木造建築とは言いません。そして現代の家は木造住宅といっても骨組みは隠れていて見えないような家がほとんどなのです。
しかし、人々が木の家がいいと云う場合、それはおそらく内装に木が現れている家を求めているはず。それなのにみえない構造だけ木にして内装には木はほとんど現れていない木造住宅の現状。
現代の日本の木造住宅は全く不思議な木造です。
骨組みは木造だが内装には木が現れていない家と構造は木でないが内装に木が使われている家。あなたはどちらが木の家と呼ぶにふさわしいと思いますか?
投稿者 ochiai2059 : 16:28 | コメント (0)
2006年02月10日
森林再生
多摩川源流の木
多摩川の源流域には東京の貴重な水源を守る為、今から100年も前に保全林整備がされました。こんな山奥にせっかく整備された森林も、林業の健全発展が望めなければ放置され荒れ果ててしまう。持続可能な森林保全は全国的な課題ですが、その解決には木材の消費者サイドの意識改革こそが必要なのです。すなわち木という神秘の素材、その素材に秘められた歴史的価値や物語を評価する視点を持つこと。そうでなければ木はただの木材という材料にしか見えません。それでは余りにも勿体ない。木に対して申し訳ない。
今回多摩川源流の小菅村にある多摩川源流研究所所長の中村文明さんとの出会いがあった。一晩ゆっくり感動のお話を伺った。だから余計に小菅の木に対する思い入れが深まりました。
今まで水源を守り続け、そろそろその森林保全のサイクルの中で命を終えるべく次の役割を望んでいる木々。彼らの第2の生命の舞台を用意してあげたい。
そんなプロジェクトがひそかに進行しています。



多摩川源流の村ー小菅村森林視察と意見交換会のスナップ写真より(2月8-9日)
投稿者 ochiai2059 : 17:15 | コメント (0)
2006年02月06日
家づくり
鼻空間
伝統的な和の空間は人の持っているさまざまな感覚に対して相性がよい。そのことは視覚や味覚、触覚について考えてみれば明らかです。
ところが人の持つ基本5感覚の中で建築と案外大きな関係で結ばれているのが臭覚なのです。匂いをつかさどる感覚は人の持つもっとも高度な感覚だといわれます。人はどうしても視覚に大きく頼って生活しているから臭覚についてはあまりその重要性を認識していません。建築の計画においても匂いが取り上げられることはほとんどありません。せいぜい臭気を防ぐ換気の問題か、最近ではシックハウス症候群の原因と見られる建材からの揮発性有機化合物の刺激臭の除去といった程度。いずれにしても邪魔なものとして取り除くという視点から扱われています。
しかし考えようによっては、匂いは空っぽの空間を満たす実体そのものにみえなくもない。だからにおいも建築の一部に積極的に加えるべきだと思うのです。
木や若葉の香り、土の匂い、雨の日のにおい。何と言っても日本の四季の風情には「におい」がつきもの。だから「におい」を演出する和風住居の設計というのは面白いテーマだと思います。
投稿者 ochiai2059 : 10:00 | コメント (0)
