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建物内部の熱容量
地盤の熱容量を取り込む
■実例:東京都武蔵野市 I氏邸
地盤の安定した温度と大きな熱容量を室内側に取り入れると、室内の気温変動幅が小さくなり温度が安定する。この性質は建物内部の熱容量が大きいほど顕著となる。これは熱容量の大きな蓄熱体は周辺空間が冷えると熱をはきだし、暑くなると熱を吸収するからである。日本の在来木造住宅はほとんど熱容量をもっていないから、外気温の変動に大きく影響を受けた室内温度環境になる。
輻射熱環境の温度分布図

夏の地盤面は安定した温度(23°C)が保たれており、室内の熱を吸収してくれる。また足裏等、身体の接触面からの直接の熱移動があり、体感温度を下げる効果がある。

冬の蓄熱は日中の太陽の直射光(ダイレクトゲイン)と深夜電力利用の埋没ヒーターで行う。コンクリートの土間にたくわえられた熱は建物の断熱性能が高ければ、建物自体が断熱カバーとして働いていることになるから、容易に冷めることはないのである。

例:東京都武蔵野市I氏邸
- 密集地ながらも保存指定樹木の大木が敷地内周辺を取り囲み夏の冷房徴気候を作り出している。
- 西側既存平屋と連結して、一体化させた大規模な増築である。既存の建物とは熱的性能がまったく異なる為、界壁は二重壁にして完全に区切っている。

