生まれ変わりました

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築160年の古民家大手術が終わりました。
長屋門にツバメが巣を作りヒナを育てるのを見るのは2度目!
46坪の増築部分解体工事を含めると何と15ヶ月の大手術でした。



金属板の屋根を外してその下の茅を煤だらけになって降ろす
作業中の写真は、これまでにもブログに載せてきました。
休憩中に聞く彼らの茅降ろし体験談を聞くのも楽しみでした。


スケルトン状態になると増築部分に接していた東.西.北の柱が
思っていた以上に痛んでいました。
お施主様は地盤の高さを隣地と同じにしたいとのご要望が有り
曳家さんの出番! 新たに基礎を造り痛んだ柱を交換、
1本交換するにも柱に絡んだ構造材があり手間がかかります。
大工さん達の知恵と熟練の技でかなりの本数を交換しました。


太い材を使った屋根ができて家の形がわかる様になると
お施主様の期待度も上がってきます。
「まだまだこんなもんではありません!もっと良くしていきます
から期待してて下さい」とお話ししておりました。
3月以降、刻々と様変わりしていく室内。煤竹は寝室の天井や
階段の手摺り子などに使いました。




内外の壁に漆喰が塗られると雰囲気がガラッと変わります。
柱や梁に色が付き、建具が入ると更に雰囲気がUP!
土間の壁には3連のステンドグラス。シンプルながら素敵です。
修理し塗り直された重厚な蔵戸や新規に作った縦格子の引戸。
薪ストーブもあります。



工事中には枝が折れるほどの強風や大雨の日が
何度もありましたが5月21日にお引き渡しとなりました。
「期待していた以上のものを造ってくれた」とお褒め頂きました。
職人さん達が本当に頑張ってやってくれました。感謝感謝です!


外構は長屋門から母屋までを雑木林の中を歩いているような
小道を造るために、落葉樹を植えたり移植したりと現在造園中。
白い石灰は小道になるところです。春紅葉も良いですが秋の紅葉
も良いでしょうね!

造園工事が終わるのは7月末、プロのカメラマンに撮ってもらう
のはその後、撮りがいのある古民家になったと思います。
因みに私が解体時から撮った枚数は1,500枚を超えました。
工事監督の写真もなかなかのもので、これも1,000枚を超えます。
15ヶ月もの大手術だったのですからこのぐらいにはなりますね!

近いうちに杉坂建築事務所のホームページで解体から完成までの
写真を載せたいと考えております。

三枝

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