駐日◯◯大使公邸

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築83年、石貼りでゴシックスタイルの優雅な駐日◯◯大使公邸。
大使御夫妻がお住みになり又、国の高官や要人の宿舎、
また会議や食事会の場として使用されています。

これまでにも何度か修復工事がされていたようですが、
今回の外壁の石貼り工事.電気空調.外部塗装.床板の修復工事、
サッシ、レバーハンドル交換工事等などが終わりました。

錆び付いて開閉困難なスチール製の建具を極力意匠を同じにし
アルミ製サッシに交換しました。
窓の寸法は同じようなのですがそれぞれ異なり製作日数は45日。
網戸も付きました。木製の網戸だったところは木製で!

交換したレバーハンドルも無くなっていたり壊れていたりして
いましたので部屋の雰囲気を壊さない同じ様なデザインで
クラッシックな物に交換しました。
バネを強めに加工してもらい取り付け!
この取り付けも一様ではなく手間がかかり時間を要しました。
明治23年創業のH商店の担当者は30年は大丈夫ですと太鼓判!

他のレバーハンドルや蝶番も質感のある重厚なデザインの物ばかり。
彼は写真のレバーハンドルを手にかけ、これまでどのくらいの人が
このレバーハンドルを触ったんだろうと感慨を込めて言ってました。
この製品は現在でも販売しているそうです!

要人が宿泊される部屋には割れてそのままにしてあったステンド
グラスの枠に、新たにデザインし製作したステンドグラスを
取り付けました。
職員の方はステンドグラスでなくても「すりガラス」で良いと
仰ってましたが、隣りの部屋には建築当時からのステンド
グラスがはめ込まれていますから、この部屋を「すりガラス」
で良いというわけにもいきませんよね!


大使館の職員の方々が素晴らしい職人技だと驚き褒めて
下さったのが腰壁板の加工取り付けです。
この場所は以前公邸と隣接する建物とを繋ぐ通路でした。
コンクリートで塞いであるところに新たに周りのデザインと同じ
ような腰壁板を取り付けて欲しいという依頼です。
手が込んだ作り(裏を見るとわかります)のデザインは階段だけでなく
この建物の壁や建具等、多範囲にわたって贅沢に使ってあります。

それをやってもらったのは私の好きな建具職人のKさん!
下見していた後ろには大使御夫妻と職員の方々。
私は大使御夫妻にこの人はプロフェッショナルだと言うと
「ファミリー?」と聞いてこられました。
私には「杉坂の職人さん?」そうとれました。

取り付けには立ち会いました。微調整を繰り返し仕上げて
いきました。塗装を施すとあの腰壁板の箇所が通路だったとは
誰にもわからないそういう仕事をしてくれました。
大使御夫妻や職員の方々が絶賛していた旨 Kさんに伝えると、
そう言ってくれるのが一番嬉しいとボソッと言ってました。
流石職人ですね〜、私みたいにハシャギません。

庭のテラスの両側に陶磁器製の獅子像が立ってますが見納めです。
写真の獅子像に何か惹かれるものがあり行く度に撮っていました。
工事監督からは余程好きなんですね〜と言われていましたが、
頭を押さえつけられている獅子の顔がユーモラスでいいじゃないですか。

さて古民家の大手術が終わりました。

三枝

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