防音用の内窓を設置しました

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、4年前に新築させて戴いたお客様からご連絡をいただきました。

「ピアノを習い始めたので書斎に防音対策したい」とのこと。

なんと小型のグランドを購入する事に決めたのだそうです。

本気度最高潮!

私よりも大先輩でしたので、ひぇ~と驚きました。

そんな私も数年前からちょっとずつ習い始めておりましたので人の事言えないですが..

ほんとのところ心強く思った次第です。

 

そもそもこの住まいの計画時には楽器の話など一切ありませんでした。

従って防音設計はしていません。

ですが高断熱仕様ではありますので、それが防音にも一定の効果は持っていました。

但し窓は外壁に比べて効果が劣りますので、そこを強化して効果を高める話になりました。

内窓というと大手サッシメーカーの商品が一般的です。

結露防止や省エネをベースに考えればコスパが良いからです。

今なら補助金も充実していますし。

ただ今回のピアノは電子で無く本物仕様。音量調整機能などありません。

(※やりようはあるそうですが)

そこでここもこだわって、防音の専門メーカーに直接依頼する事をお決めになりました。

そのメーカー担当者によると、

「防音の効果をよく現すには、外/内窓間の距離を20㎝程度確保するのが望ましい」

のだとか。

20㎝の空間を確保するとなると、室内側にかなり出っ張ります。

…結構な存在感。

ふだんは防音メーカーさん自身の手で枠造りから手掛ける事が多いそうです。

その場合に使うのは樹脂系の素材との事(↓こんな感じ)。

一方この住まいは、床/巾木/窓枠/化粧梁など全てが無垢仕立て。

そこに樹脂が介入するのを施主のHさんは許しません!

という事で、弊社で枠を造り足しました。

最終的に室内側へ出っ張ったのは12cm。

掃き出し窓はカーテンで隠れるからまぁ良いのですが、腰高窓のほうは腰下が空間になってしまうため結構気になります。

そこで付け足し枠を床まで伸ばし、ブックスタンドにしました。

 

実はこれ施主のHさん発案!

上段は椅子から手を伸ばして取りやすく、下段は本が見やすい様に調整しています。

今後ピアノの教本などを差して行きたいそうです。

もともとそうだったかの様な、素敵なプチリフォームになったと思いませんか!?

なお内窓はこの後に施工するため現段階ではまだ無く、悪しからずご了承ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まずはお気軽にご相談ください