古民具が似合う和風モダンの家

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東京都大田区/K氏邸

もともと和の風情や古民具のテイストが好きで、築40年以上の和風住宅を購入してお住まいだったKさん。当初はリフォームを検討していましたが、構造の強度や維持費用を考慮して建て替えを決意されました。家族が集まる2階のリビング&ダイニングには、くつろげる畳の空間を設けました。伝統的な木の家ならではの落ち着いた空間に、ご夫婦の好きなアンティークの家具や建具、ランプなどを配置しています。


お気に入りだった古民家の建て替えを決めた理由。

キッチンと繋がり開放的な空間となっているダイニングスペース。

以前のお住まいは築40年以上の和風住宅で、リフォームも検討されていたと伺いました。
最終的に、新築を決意された思いをお聞かせください。

ご主人 築45年以上の『無双窓』がある和風木造住宅でした。古民家として中古で購入し、たいへん思い入れある家でしたが、現代の基準からするといろいろなところに課題がありました。震度2程度の地震や台風の風も怖いほど揺れる構造でしたし、冬場のすきま風や直らない雨漏りがあるなど、時代遅れになっていました。

奥さま 雨漏りやシロアリ駆除、経年劣化対策による修理が度重なる状況になっていたことも、新築を決断する大きな理由になりました。

ご主人 昭和の雰囲気にあふれた、本当に好きな家でした。数百万円かけて修理しましたが、雨漏りはきちんと直りきりません。数年たつと別の雨漏り箇所ができるなど、雨天時には洗面器を部屋にもちこむ状態でした。その後、家がしばらくカビ臭くなることにも困っていました。

新築を決意された年齢は?

ご主人 46歳でした。当時、子供は2人とも小学生でした。ライフプランを冷静に考えると、早いうちに住まいは手当てしたいと思いました。なぜなら、数年に一度、トラブル修理のために何百万円もコスト負担を続けることは避けたいと考えたからです。
また、建築にも以前から興味があって、著名な建築物を見に行ったりすることが好きでした。ただカーテンを選ぶだけのマンションのような選択肢の少ない住宅ではなく、自分の思い通りの家をつくりたいと、常に情報を集めていました。


信頼する古民具店から「杉坂建築事務所」を紹介された。

お気に入りの古民具や建具を随所に活用。

建築業者はどのように決めたのでしょう?

ご主人 もともと建築が好きだったこともあり、新築を考えるようになってから、さまざまな業者を検討しました。和風建築で著名な建築家にメールをしたり、設計士のマッチングサービスも検討しました。それと並行して、『江戸東京たてもの園』などを訪ねて建築物を多数見学して、自分も勉強しました。比較のために大手ハウスメーカのモデルハウスや、工場見学にも足を運びました。

奥さま 工場見学は驚きました。大型バスが何台も連なって到着して、参加者の熱気もすごかったです。耐震や防火の実験棟の見学などは建築の勉強になりました。杉坂建築事務所のような手作りにこだわっている建築会社にはネガティブな意見にもなりますが、大規模な工場で家の骨格を作るシステムや精度など、違った特長があることがわかりました。ただ、大手ハウスメーカにプランを依頼しましたが、結局は自由度が低いことや、営業スタイルへの違和感があり、決めきれませんでした。

階段の漆喰壁にも鏝目で遊び心を表現。

それだけ深く調べて、最終的に「杉坂建築事務所」を選んだのはどうしてですか?

ご主人 「杉坂建築事務所」に連絡したのは、懇意にしていた古民具店から紹介していただいたのがきっかけです。建築業者と直接関係のない、第三者のアドバイスもほしくて、古民具店に相談しました。私たちの好きなテイストを活かしながら、住空間を作ってくれる設計士や信頼できる建築会社を紹介していただきたかったからです。
彼らからは、神奈川県や静岡県の業者さんもご紹介されましたが、東京都内で建築をお願いするならば、まずは「杉坂建築事務所」に相談してみてはいかがでしょうかといわれました。

奥さま 最初は、少しドキドキしながらお電話したのを覚えています(笑)。たしかゴールデンウィーク中で休日だったのですが、すぐに連絡が取れて、横浜のショールームを見学させていただきました。

ご主人 実は、以前の家を修繕していただいた地元で人気の工務店さんにも相談しました。無垢材を多用した家が特長で、著名な設計士とタッグを組む家などを手掛けていました。友人宅もこの工務店さんで建てられたので、実際の住まいぶりなどを見せていただいたりもしました。
プランも考えていただいたのですが、彼らの得意とするホワイト基調のナチュラルテイストが常にベースとなって、それ以外の要望には対応が困難なことがわかりました。具体的には、もとの家で使用していた建具の再利用や古民具店で購入した建具の設置には、大手ハウスメーカ同様に難色を示しました。
ところが、「杉坂建築事務所」は、相談した最初から「やりましょう」と、今まで検討してきた建築会社とは全く逆の対応でした。古民具店の紹介ということもあり、古民具の扱いになれておりこちらの意図することを先回りして対応していただけたことも好印象でした。


外国の方にもわかりやすい「和風モダン」を表現したかった。

以前の住まいの建具などを有効活用。

具体的に「こんな家を」というイメージはありましたか?

ご主人 具体的にイメージしたのは、水戸岡鋭治さんがデザインされたJR九州の列車や、「星のや」といった旅館のイメージでした。私は海外生活が長く、海外出張が多いこともあり、いろいろな地域の家やホテルを見てきました。グローバル化が進んだ現代では、世界の家やホテルがみな同じようなテイストになっていると思っています。最新のマンションは世界中どこも大きな差はなく、差別化要因を模索していると思います。そんな思いもあり、家を新築するなら「和風モダン」にしたいと常に考えていました。訪れた外国の方に、わかりやすく「日本らしさ」が伝わるようなテイストです。

奥さま インテリアも、世界中で人気のさまざまなブランドがありますが、それとは違うテイストにしたかったのです。

ご主人 流行りの雰囲気にしたり、画一的な空間にするのであれば、流動性の観点からタワーマンションのほうがよいと思っていました。もちろん、予算には限りがあるのですべての理想を実現できたわけではないですが、好みのテイストやデザインを採り入れながら、現実とのバランスを取って快適な家を作ることができたという点で、「杉坂建築事務所」にして良かったことを実感しています。

プラン作りで悩んだことなどはありますか?

ご主人 注文建築なので細部まで考えると悩みどころはいろいろありました。まず、リビングを2階にもってきたことです。もとの家のリビングは、1階北側で暗かったので、南側にリビングを広くとることが最初からのコンセプトでした。また窓際を畳敷きのスペースにすることも最初からイメージしていました。場所を取る「ソファーは置かない」というコンセプトです。ソファーは結局、寝転がるスペースになってしまうので、畳の方がいいという選択でした。
もとの家と建坪面積は変化がないにもかかわらず、新しい家のほうが広く感じます。ここが注文住宅のよいところと思いますが、私たちのライフスタイルにあわせた設計プランにしていただけたことが大きいと思います。

奥さま あと、車庫を作らないことにしたのも決断のポイントでしたね。

ご主人 クルマやバイク好きなので、当然ガレージは検討しました。しかし都心の住宅ということもあり、ガレージを優先するとどうしてもコスト含めて住空間に無理が出てしまいます。現在はクルマを所有していないこともあって悩んでいると、杉坂建築事務所の設計者さんから「ガレージは本当に必要ですか?」と直球で問いかけられたのが印象に残っています。
施主として家づくりを体験することは、自分たちのライフプランやライフスタイルを見直すことと実感できました。「杉坂建築事務所」のみなさんと、いろいろ議論できたのも有意義でした。「ガレージは必要?」「コストとのバランス」といった、プロの立場から忌憚のない意見を率直に言ってくれたのは本当にありがたかったです。

奥さま 仮住まいが近所だということもあり、建築中はよく現場を見に行きました。現場監督さんを始め、大工さん、設備屋さん、とび職さん、漆喰屋(左官)さん、ペンキ屋さんと、皆さんプロ意識が高く、気さくに素人の質問にも答えていただいたことも印象に残っています。

ご主人 「杉坂建築事務所」の見学会もとても参考になりました。どの家も施主の個性があり、純和風住宅から現代風なものなど様々なスタイルの家を見学させていただきました。見学を重ねることで、アイデアを自分の家に取り入れたりしました。お気に入りの古民具はもちろん、アンティークのガラスや照明器具を各所に使うことができたり、漆喰壁に左官の技で装飾を入れてもらうなど、「杉坂建築事務所」に頼んだからこそ実現できたアイデアも多かったですね。
住み始めてみると、『快適』です。もちろん、雨漏りはなくなりました。なんともいえない木のよい香りがします。ただ、引き渡し後しばらく経ってから寂しくなりました。もう建築関連でお話する機会がなくなると思ったからです。人生の中でもなかなか体験できない素敵な時間を共有していただいた「杉坂建築事務所」の皆様には感謝しています。

ありがとうございました!(2017/9)

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