快適性能と遊び心に満ちた家

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奥様のご両親の家と、中庭を挟んで隣接する敷地に新築したT氏邸。最先端のパッシブ設計を採用し、床下にメインとなるエアコンの風の通り道を設けるなど、風や熱の通り道を立体的に構成することで、一年を通じて最低限の空調で快適な住空間となるよう工夫を凝らしています。3人のお子様の部屋は可動式の間仕切りを設えて、成長に応じて最適な使い方ができるようになっています。
随所に注文建築ならではの遊び心や工夫を凝らした家が、ご家族の楽しい暮らしを包み込んでいます。


建売住宅から、「木造の和風の家」という夢の実現へ。

まず、この家の新築を決意されるまでの経緯を教えていただけますか?

ご主人 いまから7年ほど前、私が35歳くらいの時、ここから歩いて数分の場所に、新築の建売住宅を購入して住んでいたのですが、ここに土地があったので新しく建ててみようということになりました。

奥さま 建売を買ったのが、一番上の子どもが生まれたばかりの頃でした。その家で暮らしたのは、結局6年足らずでしたね。


ご近所で「杉坂」の家が建つ現場を見て決意。

玄関のベンチや開放的な階段は、お子様たちも大好きな場所。

「杉坂」で建築することを決めるまで、どのように検討されましたか?

ご主人 まず妻と話し合いました。普段は意見が合わない事もありますが、「木造で和のテイストがセンスよく盛り込める家を」という事で、すぐに意見が一致したんです。それから木造を強みにしている大手ハウスメーカーをはじめ、都内の数社と連絡を取って検討していきました。

奥さま 杉坂建築事務所のことは、世田谷線若林駅近くにある看板が印象に残っていたんです。業者をどこにするか悩んでいる時に、その看板のことを思い出してインターネットで検索して連絡したのがスタートでした。

ご主人 検討した業者さんにはそれぞれの特色があって、魅力的な家づくりをされていました。ただ、純和風に強いある業者さんでは「いい木材を使って最高の家を作るから任せておけ」といった雰囲気を感じました。スープを飲む前にコショウを入れると怒られるラーメン屋さんみたいな感じですね(笑)。また、大手ハウスメーカーさんには「ちょっと違うな」という違和感があり、最終的には「杉坂」さんと、もう一社、2つの建築会社で検討を進めることになりました。

奥さま もうひとつの会社を選ばなかった理由って、何だったっけ?

ご主人 今となってははっきり覚えてないね(笑)。「杉坂」のインタビューでこんなこというのもなんですけど、その業者の方が高級感はあったんです。提示された予算も同じくらいでしたし。でも営業の担当者と話していると純和風というか侘び寂びというか、そんなイメージがあって若干行き過ぎかなと感じたのを覚えていますね。結局プラン作りまで進めたのは「杉坂」だけでした。
さっき妻が世田谷線の看板の話をしましたが、実は、この近所で「杉坂」の家が新築されている現場があって、私の通勤経路でもあったので、空き地に「杉坂」の家が建つ過程を見ていたんです。完成して、夜に通りかかると、木造のいい雰囲気の空間が見えて…。いい感じだなという印象が残っていたことも「杉坂」に決めた理由になったのかもしれません。


「パッシブ設計」の効果に不安を感じたものの……。

パッシブ設計のキーとなる中庭に面した2階のスノコホール。

実際のプラン作りで、重視されたことは何ですか?

奥さま まずは開放的な空間にしたいということ。そして、自然素材感を強調したいということでした。

ご主人 正直に言うと私は当初は家づくりにそこまで興味がありませんでした(笑)。でも一番最初にご提示いただいたプランがとても気に入り、一気に興味が湧きました。リビングの窓を出窓風にして腰掛けられるスペースがあったり、玄関に階段とつながったベンチを設えたり。設計者が盛り込んでくれた工夫に共感できたんです。

この家は、中庭の涼気を取り込んだり、2階階段スペースの床がスノコになっているなど、パッシブ設計を実現していますが、もともと興味はお持ちだったのですか?

ご主人 いいえ、その言葉自体知りませんでした。「杉坂」からの提案で「そういうのもいいかな」という程度でしたね。設計の方からは冬は床下に1台、夏は小屋に1台エアコンがあれば各部屋のエアコンは必要ないというアドバイスもいただきましたが、やっぱり不安があったので、リビングなどにエアコンを増設してもらったんです。

奥さま でも、このエアコンほとんど使ったことないよね。

ご主人 そうなんだよね。2階の部屋にもエアコンを付けましたが、同じようにほとんど使っていません。真夏でも、扇風機を回せば事足りる感じですね。以前の建売住宅ではエアコンを切るとすぐに暑くなり、つけると冷えすぎて体調を崩したりすることもあったんですが、この家ではそういう不快感を感じたことはなく、すごく健康的です。

冬の寒さはいかがですか?

ご主人 冬の2階は少し寒いですね。プランニングの時、設計の方から「夏や冬への対策はどちらに重点を置くか」と質問されたことがあって「夏」と即答したんです。冬は少し寒くても、着ればいいですから。かと言って過剰な厚着をするわけではなく、冬用の部屋着といった程度です。


要望を実現できた住み心地。

小屋裏スペースも活用した2階の子供部屋。

やはり、パッシブ設計の家は快適ですか?

奥さま 快適ですね。一年で一番良い気候の5月や10月の外気を、そのまま年中室内で感じていられる感じです。特に関心したのは湿度です。エアコンを使っていても不思議と肌やのどに全く乾燥を感じないんですよね。でも洗濯物を室内干しするととてもよく乾きます。きっと漆喰壁や木が調湿機能を果たしてくれているのでしょうね。冬場でも静電気が起きたり、窓が結露することもありません。

最優先の要望で「開放的に」とお願いしたのは本当に良かったと思っています。1階の天井を高めにしたり2階の子供部屋の間仕切りを可動式にして、天井板を張らずに小屋裏のスペースも活用したり、欄間やスノコ床、スケルトン階段で向こうが透けて見える構造にしてもらったり。窓をほぼ透明ガラスにしてもらったのも開放感のためです。曇りガラスだと視線が窓ガラスで止まってしまいますが、透明だと遠い空や庭の緑にまで視線が伸び、心まで開放される気がしたんです。実際すべてに満足しています。

ご主人 1階の天井を高くした分だけ、2階の高さは厳しかったんですが、小屋裏スペースを活用したことで、まったく気にならないですね。子どもの友達が遊びに来て、梁に登って遊ぶのが危ないと、妻は心配していますけど(笑)。

奥さま 最初は、屋上が欲しいって言ってたよね。

ご主人 そうそう。でも設計者に相談すると「おすすめできない」と明言されて諦めました。その代わり、2階に私の書斎を作ってもらいました。2畳の小さな和室ですけど、吹き抜けや出窓のお陰で狭さを感じずとても気に入っています。今は子供のブロック遊び部屋になってますが。


建築を学んだお父様と「杉坂」のご縁。

南の庭やデッキは、世代を繋ぐ憩いの場所。

「杉坂」での家づくり。とくに印象に残っていることは何ですか?

奥さま 大工さんとか、現場でてきぱきと仕事を進める職人さんの技が「すごいな」と感じました。細かなところでも木と木がぴったりとはまっていく様子は感動的でした。小さな工作を作るのも大変なのに、少しの誤差もなく家一軒を造り上げるのは本当にすばらしいお仕事だなと思っていました。

ご主人 仕事で外回り中に建築現場を見かけるとよく眺めているんですけど、大工さんが「何番持ってきて」と言っている声が聞こえたりします。工場から運んできた2×4のパーツを組み上げているんでしょうね。「杉坂」の建築現場で見ていた伝統的な家づくりとは全く違うことを実感します。

奥さま 実は新居の建築を「杉坂」さんにお願いすることになった時、父からこんな話を聞いたんです。父は学生時代建築を学んでいたのですが、当時「設計事務所から設計図を入手して模型を作成する」という課題がでた時に、たまたま雑誌で知った杉坂建築事務所の設計図をもらいに行ったそうです。その後設計の仕事に就いた父も、ずっと「杉坂の家」に惹かれていたそうで、今回私たちが「杉坂の家」を建てられたことをとても喜んでくれています。

ご主人 細部まで自分たちで考えて作り上げていく注文建築の家づくりは、それなりに大変な作業ではありました。でも営業や設計の担当者、現場監督など「杉坂」のスタッフの方と納得できるまで相談して、こちらの要望以上のプラスアルファの意見をもらえたことは、本当にありがたかったですね。エアコンの増設など、自分の意見を押し通してちょっと後悔している点もあるので、今となってはもっということを聞いておけばよかったと思います(笑)。

奥さま 今回の家づくりで、何が一番良かったかと聞かれたら、なによりも「杉坂」に出会えたことだと思います。ほかの業者さんと話ていると、こちらの思いがなかなか伝わらず思いのズレを感じることが多かったけど、「杉坂」のスタッフのみなさんとは「目指しているところが同じ」と常に感じることが出来ました。設計段階から工事期間、住み始めた今でも、安心してすべてを任せられる、そんな感じです。好運に感謝したいですね。

ありがとうございました!(2017.9)


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