杉坂建築事務所が創る和モダンの住宅デザイン《新築住宅事例①》

―敷地の緑に住まいを埋め込む―
時と自然の移ろいをデザインしたアンティーク・和モダンの家

出会いと始まり

時間をかけて探してきたIさんがようやく見付けた土地。それは杉並区の密集市街地にぽっかりと残された、約43坪の場所でした。昔は大きな敷地で、時の流れと共に分割された様子。その名残としての屋敷林が囲む様に残されていました。しかしIさんにとってそれは願っても無いこと。
『樹々と共に潤いある暮らしが育める住まい』
それを実現する絶好の敷地だったのです。
ここでは残された樹々をできる限り伐ること無く、そこに埋め込む様に建てることが望まれました。

住まいを形づくる作業

今回、陽射しや風通しはもちろん、先ず樹木との間合いや建物内部からの見え方とともに道路や近隣建物との位置関係が重要な要素となりました。そのバランスの中で、自然の樹々に呼応する様な木質感を持たせながらIさんが好きなアンティークの似合うモダンデザインが追求されました。
一般的に様々な要因から住まいに求められる要望を全て満足させる事はなかなか出来ません。ですがIさんの気持ちに応えたい、そんな想いで条件を1つ1つ確認し、設計と打合せの繰り返しは回を重ねました。
条件を整理し、優先順位を話し合い、取捨選択もあり、そして微妙な寸法設計の末にまとまった住まいです。

建築中、建物は残された樹木にすれすれの部分も多数ありました。建て方は手運び手上げ、その後も樹木を避ける様に足場を組んでの作業でした。
樹々が多いぶん敷地の余白もありません。従って工事車両を止める場所も資材を置いておく場所も非常に限定されます。そんな中、杉坂の匠たちは腕を振るってくれました。

杉坂建築事務所が考える「時を超えて深みを増す和モダン」は、設計だけで成り立つものではありません。
時間が与える輝きは本物の素材にだけもたらされるもの。
そして本物の素材は職人の手仕事により実現されます。
杉坂建築事務所の家はそんな職人衆の仕事によって成り立っているのです。

完成、そして未来へ

こか別荘地に来ている様な錯覚に陥る佇まい。
森に立ち入る様に踏み込むアプローチは、樹木を避ける様に敢えてまっすぐを避けています。

[玄関]

玄関ホールへ踏み込むと、大正モダンの様な時代を遡る質感が迎えてくれます。Iさんの骨董が更に雰囲気を高めています。

[リビングダイニング]

建物を囲む樹木との位置関係、見え方を考慮しながら窓の位置・サイズなどが決められました。サイズの強弱が重要なポイントですが、シンプルに配された柱と梁で杉坂らしいアクセントを付けました。一番の見せ所でもある為、木製サッシもこだわりを持って選定しています。床は無垢のバーチ材。厚みのある材を選び、現場塗装でリアルな質感を出しました。

[階段ホール]

住まいの壁には全て珪藻土を用いました。
鏝ムラ仕上げで敢えてラフ感を持たせる事で、光の加減により移ろう表情が映し出されます。

[寝室]

2階の寝室は勾配天井を古色に塗装して床・壁・天井に明快なコントラストを付けました。床の杉厚板フローリングも現場塗装を施し、面としてカラーを明快に分ける事で、全体的にスッキリした印象を持たせています。
ベッドを壁の珪藻土に合わせ、生成りで整えた点もインテリアづくりのポイントになっていると言えそうです。

[洗面・浴室]

現代的なユニットを採用せず、壁掛け洗面器と在来式の浴室の設えとしました。壁に配した白のモザイクタイル、出入口の木製ドアなど、一つ一つが職人の手によるもの。
それらが近代レトロモダンを感じさせる味わいとなっています。
決して使いやすいと言い切れるものではありませんが、利便性と引き替えになる部分をもう一度見直してみるのも、より和モダンを引き立たせる手法です。

[地下ルーム]

書斎として設えられた地下空間。
何と言っても天井の存在感に尽きますが、格天井風の強い和の要素に対し洋館風のアンティーク照明や製作した奥の出入口ドアが近代風の和モダンに仕立てています。

動画でご覧ください。

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