洋館にも棟札があった

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桜の花は、この目で見た桜が一番美しい。

駒場公園の旧前田家本邸.洋館が、東京都による
修理.整備工事が終わり、一般公開が再開された
と聞き、久しぶりに行ってきました。

桜の木で囲われた洋館の芝庭は落ち着く広さで、
満開の頃に行くお気に入りの場所でもあります。
夕陽に照らされた花びらが花吹雪となり、キラキラと
舞い散る様をここで見るのは特に好きです。

昭和2年に欧州建築の粋を集めて建築された洋館内は、
壁紙なども建築当時に貼ってあった金唐紙という
日本の伝統工芸品を、残っていた写真や切れ端から
色も柄も再現し、使用したと説明書きにありました。

床は寄木細工でチーク材。模様は数種類あり、
昭和9年に竣工した◯◯王国大使公邸(旧.濱口邸)の床も
同じ寄木細工のチーク材でした。

館内の展示品の中に洋館・和館の立派な棟札が有り
目に留まりました。
昭和2年に竣工した洋館も昭和5年に竣工した和館も
工事を請け負ったのは現在の竹中工務店。
旧.濱口邸の施工は清水組、現在の清水建設です。
この時の棟札も、◯◯王国大使公邸に大切に保管され
ているのでしょう。


【 和館の棟札 】

 


【 洋館の棟札 】

 

伊豆大島の「海中寺客殿庫裏新築工事」の上棟時に
この棟札には設計施工:杉坂建築事務所と貴方の名前を
書いたからね・・・と、ご住職が言って下さいました。
とてもありがたく心に残っています。

◯◯王国大使公邸の修繕に一年間関わらせて頂いたので
何かと旧前田家本邸と比べてしまいます。
規模では使用人が100名もいたという旧前田家本邸には
かないませんが、どちらも贅を凝らした見事なものです。
設計者は違っていても晩餐会の為の部屋の湾曲した窓も
似ていますし、寄木細工の床などは同じ職人さん達が
関わったのではないかと思ったりしてしまいます。
大使公邸内の写真と比較したいのはやまやまなのですが
控えます。

外観は表面に引っかき傷をつけたスクラッチタイル張り
と天然石張りの大使公邸。
一般公開されている洋館と、大使ご夫妻が住まわれ、
お客様をお招きする場として常に使用されている公邸
とではやはり暖かみが違います。
私は◯◯王国大使公邸が好きです!
なにせあそこには七宝焼きの獅子がいますから!


【 公邸の獅子 】

 

旧前田家本邸を出て10分後には隣接する日本民藝館へ。
作品にはあえて説明書き無し。観て何を感じるか!
柳 宗悦 特別展「直観」
洋館と日本民藝館のギャップが余りにもありすぎて暫し
頭がついてきませんでした。

三枝

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