世田谷区でのリフォームは何から始めるべきか迷わないように、流れを確認しておきところです。打ち合わせや見積もり、業者選びにも時間がかかるので、余裕をもって準備を進めましょう。
この記事は、世田谷でリフォームする際の流れや進め方、業者選びのポイントなどについて詳しく解説します。
具体な課題と施工箇所を決める
世田谷区でリフォームをすると決めたら、不満や不便に感じている箇所を挙げて、完成後のイメージを具体化させていきましょう。居住性やデザインだけではなく、断熱や遮音といった構造の問題も含めて検討することが大切です。
また、ライフサイクルの変化も視野に入れ、5年・10年先を見据えたバリアフリー化や二世帯住宅化も考える必要もあります。
インテリア雑誌や施工事例などから情報を収集すれば、イメージを具体化させやすくなるでしょう。実際のデザインや利便性は、住宅メーカーやショールームに足を運んで現物に触れると確認できます。
資金計画を立てる
リフォームの予算は、手元の資金から「老後の資金」「今後の大きな出費」「生活費」を差し引いて考えましょう。手元の資金だけで予算を決めると失敗します、長期的な生活資金も足りなくなるので注意が必要です。
予算が不足した場合は、リフォームローンの利用も検討しましょう。リフォームローンは住宅ローンに比べると金利は高くなりますが、諸費用は少なく担保不要となるケースがほとんどです。借入限度額を上げたい場合には、有担保のリフォームローンを選択するという方法もあります。
住宅ローンとリフォームローンの併用で金利が優遇される金融機関もあるので確認してみましょう。いずれにしても、金利と返済総額を考慮したうえで、無理のないローンを組むことが大切です。
リフォーム会社を決める
施工箇所と資金計画を決めたら、リフォームを依頼する業者を選びます。なお、依頼先の業者は次の3種に大別されます。
・住宅メーカー
・工務店
・専門業者
各業者の特徴とメリット・デメリットを確認していきましょう。
住宅メーカー
住宅メーカーは、各社幅広く対応していますが、基本的に得意とする構造がありますので確認するようにしましょう。ショールームも充実しているため、自分好みのリフォームを実現しやすくなります。
また、指定された範囲であれば供給が安定しており、お得に採用できるでしょう。ただし、特別な指定や要望に対しては割高になることが多いので注意が必要です。
工務店
工務店は、細かい要望に応えてくれやすい地域密着タイプの業者です。住宅メーカーに比べると費用は安くなりますが、一度に手掛けられる物件が限られるため、すぐの対応が難しいということがあります。
小回りがきくため、部分的なリフォームも得意としている反面、「間取りの大幅な変更」や「断熱気密化」のような高度で複雑なリフォームに対応できる業者は限られます。
専門業者
内装工事や電気工事など、単独の工種に特化した業者です。特定の箇所をリフォームする際には、専門業者に依頼すると費用と工期を大幅に削減できます。ただし、施工範囲が限定されるため、大規模なリフォームには不向きといえます。
業者にプランニングと見積もりを依頼する
依頼する業者を決めたら、計画案の作成と見積もりを依頼しましょう。リフォームのポイントを明確化し、可能なら優先順位をつけられると良いでしょう。
計画に当たっては、担当者がリフォーム箇所を事前確認する「現場調査」を行なうのが一般的です。短時間で見積もりを出す業者や、現場調査を行なわずに見積もりを出す業者は避けたほうがいいでしょう。
ほとんどの業者は、現場調査も含めて見積もりは無料です。ご自身が希望しているリフォーム箇所以外にも、劣化状態がないかなど、なるべく全般的に見てもらうようにしましょう。
提案内容の検討
次に、リフォーム内容と見積書を比較検討します。
費用だけではなく、交換する設備機器の種類やメーカーも確認しましょう。床材の種類とグレードが具体的に設定されている様なら、安心度が高くなります。
疑問点があれば、詳しく聞いておきましょう。工事開始後は追加工事の依頼や修正は難しくなるので、納得できるまで説明を受けることが大切です。
簡単な工事の内容だけが記載されている見積書には注意しましょう。そのような業者に依頼すると、業者の裁量で物事が決定されてしまったり、後から追加工事の費用を請求されることもあり得ます。依頼後のトラブルを避けるためにも、費用の安さだけではなく、施工内容や追加工事の有無なども確認するようにしてください。
予算や要望と食い違いがある場合、訂正プランの検討を依頼し、バランスの取れたかたちへと詰めていきます。ある1箇所のリフォームであっても、造り方や使用する素材によって価格は大きく異なります。どの部分をどのくらい重視するか、よく業者と確認・相談しながら納得できるように進めましょう。
契約内容を確認する
プラン内容と見積金額が納得いくかたちになったら、いよいよ契約です。
ここでは、工事期間と支払い条件の確認が必要となります。
なお、大規模なリフォームでは、工事が終わるまで一時的な転居が必要となるケースもあります。このような場合は、仮住まいの手配も事前に済ませておかなければいけません。工事が始まる2~3週間前までには転居先を決めておくと安心です。仮住まいは世田谷区内で決めると、工事中の支障を最小限にできるでしょう。
支払い条件も自己資金かローンかで異なることがありますので、なるべく早めに意向を伝えるようにしましょう。
工事終了後のメンテナンスと保証期間のチェックも重要です。工事完了後の対応は業者によって異なるため、施工不良や不備が発覚した際の補償内容が明記されているかどうかは、必ずチェックしましょう。
着工準備
施工中は騒音や振動が発生するため、工事前に近隣住民への挨拶をしておきましょう。挨拶は工事業者も行うため、お互い確認することが大切です。
リフォームにおいては、内壁や既存樹木などがあり、新築と違って解体や資材の搬入に支障が生じやすくなります。そのため、庭木や草花、自家用車について確認する必要があります。
また、電気・ガス・水道等の処置については業者に確認するようにしましょう。
リフォーム工事開始
正式な契約が済んだら工事の開始です。主な施工箇所別の工期は下表が目安となります。
リフォーム箇所 | 工期の目安 |
リビング | 1~7日 |
キッチン | 1~7日 |
浴室 | 4~10日 |
トイレ | 半日~3日 |
玄関ドア | 1~3日 |
外壁塗装 | 1~4週間 |
転居不要な短期間の工事でも日常生活に支障が出ることがあるので、工期を確認して不自由な生活が最低限になるように調整しましょう。
まとめ
世田谷区でリフォームする際には、現状の課題とリフォームの目的を明確にしたうえで、資金計画を立案していきます。信頼できる業者がいればそこに相談するのが良いですが、各業者の特徴を踏まえた上で判断するのも一つの手です。
ただし、不要なトラブルを避けるためにも、値段の高い安いだけでなく、実績やサービス対応力も見極めて判断するとよいでしょう。