古材再利用の家(その4)完成!

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築150年以上の時を経た建物が再生され、
ついに完成しました!!

再生とはいえ、間取りが若干変わり、平屋が2階建てになりましたので、
半分以上は新しい材料を使用しています。
それでも再生された古材がものすごく迫力ある存在感で、
建替えたとは思えない感じです。

■ BEFORE

■ BEFORE

■ AFTER 建物の位置はほとんど同じです。外壁は漆喰塗

■ AFTER 建物の位置はほとんど同じです。外壁は漆喰塗

■ BEFORE

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■AFTER 一旦ホールに上がるように変えました。柱や梁だけでなく、式台も再利用しています!

■AFTER 一旦ホールに上がるように変えました。柱や梁だけでなく、式台も再利用しています!

古材の色・太さ・古さ具合とかは、新しい木材には出せない深みがあって
味わい深いものです!

■ BEFORE

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■ AFTER 玄関ホールは若干間取りが変わっています。既存の土間は“三和土”でした。

■ AFTER 玄関ホールは若干間取りが変わっています。既存の土間は“三和土”でした。

■ BEFORE

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■ AFTER 太い柱や差し鴨居などそのまま再生。障子も再利用です。

■ AFTER 太い柱や差し鴨居などそのまま再生。障子も再利用です。

■ BEFORE

■ BEFORE

■ AFTER 

■ AFTER

当初の予定では天井廻りも再利用の予定でしたが、
取り外したときにねじれや損傷があって使えず新しい材料に変えました。
ガラス格子戸は新しく作りましたが、
障子板戸は再利用です。

■ BEFORE

■ BEFORE

■ AFTER

■ AFTER

この仏間だけが全く変更のない同じディテールの再生です!!
天井板も再利用の予定とはいえ、
取り外すときに損傷してしまって使えないかも、
と半分は覚悟してましたが、
大工さんの丁寧な仕事によって再生可能に!

今回の再生計画で新しく出来たのが、2階部分と階段です。
既存の家は平屋建てで、大きな屋根裏があったのですが、そこは
居室には改造できないので、2階建てへの建替えとなりました。

2011050213

階段のスペースが必要になったため、水回りなどは
位置・間取り等全く新しく変わりました

2階は、新しい計画なので柱や梁等新しい材料になりますが
そのうちの一部屋には、既存の屋根裏の梁をうまく組み込んで
再利用しました

既存の居間にあった障子板戸を、物入れの引き戸に再利用しました。

既存の居間にあった障子板戸を、物入れの引き戸に再利用しました。

引き戸タイプの雪見障子も再利用!珍しい物です。

引き戸タイプの雪見障子も再利用!珍しい物です。

今回の民家再生プロジェクトは、
リフォームではなく、建替えでの計画というところに
難しいものがあると感じていましたが、
大工さんをはじめとする職人さんたちの技術と
経験があってこそトラブルなくしっかり出来たと思っています。

特に大工さんには解体前の調査から解体時とずっと関わってもらい、
的確なアドバイスをいただいたりして、
良く出来上がったことにとても感謝してます。

みなさんご苦労様でした。ありがとうございました。

こういった伝統建築の技術を持つ職人さんたちの力を
発揮出来る機会をなくしてはいけない!
もっと増やしていかなければならない、
と改めて強く感じた次第です。

(sat)

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