古材再利用の家(その1)

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相談から計画へ

場所は川崎市。
周辺には数十年とみられる古い家が少し残ってはいますがマンションも建つ地域で、
ここで生まれ育った建て主様は、祖父母から築150年以上、もしかしたら200年とも
伝え聞いたそうです。

BEFORE

 

屋根の葺き替えを小屋組からやり直したり、何度か増改築をしているようですが、
真っ黒になった太い柱や梁はガッシリと組まれていて、しっかりしています。

築150年以上といえば、関東大震災を経てきているわけで、材料が太いとは言え
改めて木造軸組の伝統工法はしっかりしている物だなと感心しました。

建て主様は、当初はこの太くて立派な柱や梁を生かして、少し間取りを変えて
2階を造るといった、増改築リフォームを希望されました。

しかし、ご希望の計画では建築確認の許可条件を満たすのは難しく、やむを得ず
建て替える計画に切り替えました。
既存の柱・梁、建具なども極力活かして再利用し、ある程度復元するという計画です。

本物の木材で建てる木造住宅はエコに貢献していますが、再利用して建てようと
いうのはこれこそエコで、100万ポイント、いや1000万ポイントくらい貰ってもいいと
思うのです!!
と、勝手に思っているんですが・・・
(超長期間の二酸化炭素保有なのです!)

計画が決まり、いよいよ解体工事から始まります。

柱・梁をきれいに外しながら解体する作業なので、手間がかかって大変ですが、
しっかりやらないといけません。

進み具合で、また報告をしたいと思います。

(sat)

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