古民家大手術

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紫陽花が見頃となってきました。

匝瑳市で始まっている古民家改修計画は話が進むにつれ
改修というよりも再生という言い方が正に相応しい大手術が
必要な工事内容となりました。

先ずは約40坪の増築部分を解体し金属製屋根を剥がし、
その下の茅を降ろしスケルトン状態にするまでに6週間かかりました。


この下に茅が厚く葺かれています


竹をあぶって曲げ先端は抜けにくいようギザギザに加工してあり
作ったことのある職人さんはこれを「かんざし」と呼んでました。

茅を寄せた下がり棟のところに刺してありました。

ススが舞い上がりマスクは1時間もしないうちに真っ黒に!
作業衣を着ていてもパンツまで染み込み、
菜種油のススで固形墨を作っている職人さんのようです。
当然のことながら家族の人の物とは一緒に洗濯してくれず、
手を洗うにも石鹸では落ちなく粉末洗剤を使ってました。


マスクをしていても鼻をかんでもかんでも黒く、スス恐るべし!

覗き込む大工さん


やっと片方の屋根が空きました

毎日6人が茅を降ろす作業にかかっているのですが、
カネ勾配(45度)での茅降ろしで職人さんのふくらはぎは悲鳴をあげ
数日の休養日を取らざるを得ませんでした。

このような茅降ろし作業などは白川郷のように
村人総出で取りかからないと短期間で終わらないので「結」という
共同作業の仕組みが必要だったのだと現場を見て思いました。

この続きは近日中に・・・

三枝

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