強さと安心を実感する家

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横浜市磯子区で外構工事が終了し、竣工写真を撮らせていただきました。

大谷石敷きの駐車スペースは自然の風合いが良い感じです。
この大谷石は再利用品で、既に欠けや黒ずみがあります。
でもこの様な風化や変色などは年月と共に生じた風合いであり、それが良さであると言えます。

一歩入った玄関ホールは中庭と繋がっており、明るさと開放感を大きく表現しています。
木部のトーンも明るめに仕上げました。

ここは住宅密集地でもあり、準耐火構造を強いられる地域ですが、木を表しにするため骨太にしています。
法的(防火)な点から木が表せないという事は無く、工夫によって充分表現できます。
木造でもその風合いを表現しながら防火性能の高い準耐火建築物以上の住宅を建てることは可能なのです。

天然木の構造材と直に接することで、目で確認出来る「強さ」を実感できます。
たとえ一部分であっても、太い柱・梁があると「安心感」に結びつきます。
太い構造材を露出して仕上げている日本の古民家。
そこには身近な自然の中にある物を大切に使い、末永く住み継ぐ事を念頭にした合理的美学があります。
それだけでなく、私は住む人の心の拠り所となる心的要素も表現されていると信じています。
住まいの「強さ」や「安心感」が実感できる家。
歳を重ねて行く住み手の心情に寄り添ってくれる、そんな要素を造り込みたいと常々考えています。


この住まいのすぐ近くでまた新築工事が始まることとなました。
先日地鎮祭が執り行われたところです。
小雨交じりのこの時期特有な天候でしたが、逆に静かに集中し、厳かな雰囲気に身が引き締まりました。
工事の安全と皆様のご多幸をお祈りしました。

また工事途中の経過などお知らせ出来ればと思います。

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