建てて良かった！

東京の桜の開花日3月14日は昨年よりも更に早く観測史上最も早い記録となりました。
日本の国に春がやって来ました！

点検に伺う築５年のお宅は、水戸と涸沼の中間辺りにあります。
竣工時の分譲地にはまだ数棟しか建っていませんでしたが、着いてみると同じような造りの家がビッシリと建ち並んでいました。
植えた苗木はそれぞれ大きく育ち、オリーブの木には昨年初めて実が生ったそうです。
緑が家に馴染んで来ました。
植栽で家が素敵に演出できている見本が此処にあるにも関わらず、駐車場は兎も角として建物の周りもコンクリートで固めていて植栽をしていない家が多く、何となく寂しさを感じました。

そんな事を思いながら家の中へ。
リビングに入ると家具などは同じなのですが、なんだか3年前よりもしっとりとした空気感を感じました(ご自分達は感じないと仰るのですが)。
「結露した事も無いし漆喰の壁にして本当に良かった！」
奥様のお友達を和室にお泊めした時、大手◯◯林業さんに壁を漆喰にしたいと希望したら漆喰粘着シートを薦められたそうです。
弊社では漆喰塗りは普通のことです。やるには下地を造る大工さんや左官職人さんの腕と経験がなければ綺麗に仕上げられません。
大手ハウスメーカーは手間と時間のかかる漆喰塗りはやっぱりやりたく無いでしょうね！

この分譲地の不動産会社の社長がｌ様に会うと良く言うそうです。
「ｌさんのとこの職人さんは丁寧に造ってましたねぇ〜」

漆喰壁の広いリビングにはハ寸角の杉の大黒柱に松梁が架かり、勾配天井は杉縁甲板張りで杉坂が得意とするダイナミックな空間杉の縁甲板はこの5年でより落ち着いた風合いになっていました。
ご主人はこの空間を眺める度に「建てて良かった！」と思い、奥様はというと世田谷から離れたくない東京が良いとあんなに思っていたのに今では東京に用事があっても「早く帰りたい！」と思うようになったと笑いながら仰っていました。