地域を結ぶ、再生リフォーム 《古民家改修事例⑥》

施工データ

所在地:
千葉県松戸市
構造・階数:
木造平屋(築 100 年)
面積:
161.64㎡

【事例写真】

こだわりポイント

長年空き家状態となっていた築100年程の古民家です。この歴史ある建物を地域活性のために使いたいという施主の想いのもと、再生工事を行いました。ここでは“食”を媒介とした活動に対応しやすいよう厨房機器を充実させ、子供食堂や料理教室などを行いやすくしました。更に長い歴史の中で消えていた広い土間スペースを再現し、屋外デッキに開放的に繋げることで多様なアクティビティへの対応も可能としています。また古民家に良くある高い段差を利用して階段状のベンチとして設えた点も特徴。日本家屋特有の建具で仕切られた構成は多様なシチュエーションにアレンジしやすいメリットがあります。現代の住まいの造りとは異なる部分を逆手にとり、自由度の高さに置き換えて活かした事例です。

この古民家では、オーナー主催で様々なイベントを開催しています。
子ども食堂以外にもマルシェや演奏会、ワークショップなど。
一部を紹介します。
そんな活動の下地としてのリノベーションが出来たことを大変嬉しく思っております。

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《古民家改修事例⑧》
施主様によると、築90年は経っているという民家です。 40年ほど前に2階を増築するなどの改修工事が行われているとの話も。 この改修工事では、最も古い1階部分を主体として計画する事としました。 続き間の和室(座敷)を洋風のリビングダイニングへ、収納やお手伝いさんの部屋だったと思われる連続した畳の小間は壁を取り払って台所に変更。 そしてそれらを一体的に繋げる事で、空間を広々且つすっきり使える様にしました。 なお旧座敷の床脇には円窓床をモチーフとした設えがあり、施主様よりその丸くくり貫いた意匠を残したいとの要望がありました。 そこで位置を少し移して再計画。リビングに設けたペレットストーブの脇にあるのがそれです。 円窓床とは異なりますが、今度はステンドグラスを嵌め込んだ明かり窓として引き継ぎました。 またこの住まいの創建は昭和初期にあたりますが、時代背景的に洋風の応接間を設けた住宅が割と流行りました。腰下は板張り、上部は天井まで漆喰で塗上げた応接間を多く目にします。そんな部屋がこの住まいにもあり、この趣深い擬洋風の空間はそのままの面影を残す様に、大工と左官職人に整えてもらいました。 このほか、内玄関的に造り替えた収納、裏動線的に再構成したユーティリティスペースなど、今後の生活をより機能的にする工夫も凝らしました。 縁側や廊下など、一部そのままにして手を付けていない部分もあります。 全てに手を入れようとすると大変な工事となりますので、そうしたメリハリを持って臨むことも大切です。 この住宅、もともと殆どの部屋が和室で座敷以外も天井高が2.8mと高いのが特徴でした。 各所に味のある障子やランマが設えてあり、そうした和の部材はほぼ再利用しながら、アンティークな雰囲気漂うデザインに出来たと思います。

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